Andrew Garfieldって佇まいや、舌足らずな喋り方、細い声など、どうも頼りない感じがあって、かえってそのおかげで武器を持たない衛生兵とか、棄教する若神父とか、はまり役に恵まれている気がして、私は好きな方の俳優です。
さて、このたび失言でおもにメディアに叩かれているニュースを見て、LGBT会のはしくれとしてちょっと気になってニュースを追っていました。
Andrew君て、あの頼りない話し方(「ぼっ、ぼかぁ~」という感じ)などから、いかにもインターネットの他人を叩きたくてしょうがない人々の標的になりそうだよなぁ。
ミュージカルでゲイ役を演じているらしいAndrew Garfield、このたびインタビューで「僕は行為を伴わないゲイ」と発言し炎上したそうです。
原文を読まないとよくわからないので、読んでみます。
超意訳を私が思うAndrew Garfieldの話し方で表すと、
(『ルポールのドラッグレース』:アメリカの人気リアリティショーで、素人のドラッグクイーンがその技量を競い合う、あえて差別用語を使ってしまうと、おかま度を競い合うような番組。ただしゲイじゃないストレートの女装家も出演しているような。私も好きな番組でNETFLIXで見られる)
この発言にLGBTの人が怒ってる、と報道されているけど、炎上っていうのも過剰にメディアが演出しているだけで実際にはほとんどの人は無関心でメディアが好きに書き立てているだけ、なのでしょう。
個人的には、怒りはしないがちょっと変な発言だなぁ、と思いました。
おもに2つのポイントで。
1.『ルポールのドラッグレース』を観ることがゲイの生活なのか?
確かにゲイの人が観たがる番組だろうけど、ゲイじゃない人にも人気だからあれだけの有名ショーになったわけだし、逆にドラッグレースなんかより、フットボールとか(日本で言うと野球とか)を観るのが好きなゲイの人も多くいるわけで、決してゲイ御用達番組とか、そういうものではないですね。ドラッグレースを観ていろいろ研究するのは立派だけど、ドラッグレースを毎週観てるから俺はゲイ、と言ってしまうと、まるで「ゲイならドラッグレースを観るもの」という決めつけになってしまって、偏見を助長するかな。
2. 行為しないゲイ、というものがあり得るのか?
そもそも、行為があるからゲイなのであって、同性と行為した、したい、同性を思い浮かべて自慰してしまうようなのを含め、行為ありきなのではないかと。同性で自慰さえしない、想像もしない、でもゲイですよ、なんてよっぽどあり得ない感じがします。(ただこれは微妙な問題で特にマイノリティを研究している人などはこれでは納得できないのかも。私の個人的な見解なので責めないでくださいね)。ゲイと好みが似ているストレート、に該当する単語があれば(クイア?)そういう人を指せばいいわけで、行為しないゲイ(without the physical act )はすごく変。
アメリカのエンタメではゲイのキャラクターをいかにも典型的に描くのはもう古くて、たとえば(ゲイが苦手そうな)メカニックのゲイとか、オネエ言葉じゃないゲイ、お堅い仕事のゲイといったキャラクターを出すようになって久しいです。なのでそういう環境に身を置く人には今回のAndrew Garfieldの発言はちょっと古臭く差別的に感じてしまうのかと。
ただ英国人俳優のわりに言葉の選び方が下手で、行為しないゲイ、という言葉を選んだのでさらに注目を浴びてしまった感じなのでしょうか。
男なら野球を見るもの、とか、女なら昼ドラを観るもの、なんていうと不穏になってしまうこのご時世なので、ゲイならドラッグレースを観るもの、というのも同様に言ってはいけないことなんだろうな、と感想を持ちました。
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さて、このたび失言でおもにメディアに叩かれているニュースを見て、LGBT会のはしくれとしてちょっと気になってニュースを追っていました。
Andrew君て、あの頼りない話し方(「ぼっ、ぼかぁ~」という感じ)などから、いかにもインターネットの他人を叩きたくてしょうがない人々の標的になりそうだよなぁ。
ミュージカルでゲイ役を演じているらしいAndrew Garfield、このたびインタビューで「僕は行為を伴わないゲイ」と発言し炎上したそうです。
原文を読まないとよくわからないので、読んでみます。
“My only time off during rehearsals – every Sunday I would have eight friends over and we would just watch Ru. This is my life outside of this play. I am a gay man right now just without the physical act – that’s all,”
超意訳を私が思うAndrew Garfieldの話し方で表すと、
ぼ、っぼくは、毎週日曜のリハーサルがないときはさ、友達を呼んで一緒に『ルポールのドラッグレース』を観るんだょ。そ、そういう生活なんだょ。今のボクはまさに行為しないゲイの男って感じだよ。
(『ルポールのドラッグレース』:アメリカの人気リアリティショーで、素人のドラッグクイーンがその技量を競い合う、あえて差別用語を使ってしまうと、おかま度を競い合うような番組。ただしゲイじゃないストレートの女装家も出演しているような。私も好きな番組でNETFLIXで見られる)
この発言にLGBTの人が怒ってる、と報道されているけど、炎上っていうのも過剰にメディアが演出しているだけで実際にはほとんどの人は無関心でメディアが好きに書き立てているだけ、なのでしょう。
個人的には、怒りはしないがちょっと変な発言だなぁ、と思いました。
おもに2つのポイントで。
1.『ルポールのドラッグレース』を観ることがゲイの生活なのか?
確かにゲイの人が観たがる番組だろうけど、ゲイじゃない人にも人気だからあれだけの有名ショーになったわけだし、逆にドラッグレースなんかより、フットボールとか(日本で言うと野球とか)を観るのが好きなゲイの人も多くいるわけで、決してゲイ御用達番組とか、そういうものではないですね。ドラッグレースを観ていろいろ研究するのは立派だけど、ドラッグレースを毎週観てるから俺はゲイ、と言ってしまうと、まるで「ゲイならドラッグレースを観るもの」という決めつけになってしまって、偏見を助長するかな。
2. 行為しないゲイ、というものがあり得るのか?
そもそも、行為があるからゲイなのであって、同性と行為した、したい、同性を思い浮かべて自慰してしまうようなのを含め、行為ありきなのではないかと。同性で自慰さえしない、想像もしない、でもゲイですよ、なんてよっぽどあり得ない感じがします。(ただこれは微妙な問題で特にマイノリティを研究している人などはこれでは納得できないのかも。私の個人的な見解なので責めないでくださいね)。ゲイと好みが似ているストレート、に該当する単語があれば(クイア?)そういう人を指せばいいわけで、行為しないゲイ(without the physical act )はすごく変。
アメリカのエンタメではゲイのキャラクターをいかにも典型的に描くのはもう古くて、たとえば(ゲイが苦手そうな)メカニックのゲイとか、オネエ言葉じゃないゲイ、お堅い仕事のゲイといったキャラクターを出すようになって久しいです。なのでそういう環境に身を置く人には今回のAndrew Garfieldの発言はちょっと古臭く差別的に感じてしまうのかと。
ただ英国人俳優のわりに言葉の選び方が下手で、行為しないゲイ、という言葉を選んだのでさらに注目を浴びてしまった感じなのでしょうか。
男なら野球を見るもの、とか、女なら昼ドラを観るもの、なんていうと不穏になってしまうこのご時世なので、ゲイならドラッグレースを観るもの、というのも同様に言ってはいけないことなんだろうな、と感想を持ちました。
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