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【不定期連載・アルコール依存症とわたし】離脱症状は治るのか
これまでのコラム

-アルコール依存症って何だ?
-離脱症状って何だ?
-依存症になったら飲んでもいいのか?
-アルコール依存症は治るのか?


まとめ読み.


◆離脱症状は治るか?

アルコール依存症は治らない.それは前回述べたとおりなんだけど,アルコール依存症の離脱症状は,禁酒を続ければ必ず治り,お酒を始める前の平静な状態を取り戻すことができます.ワタシの場合は,約2週間で気持ちが落着きましたし,不眠が治りました.

離脱症状の幻覚,幻聴とか妄想,震え,不眠っていうのは,身体に常にある筈のアルコールが消えてしまった,っていう「異常事態」に反応して起きていることなので,その「異常事態」が本来は「正常である」って身体が認識するまで,アルコールを飲まなければ,馴らしの段階は終わりです.ワタシの場合は二週間ですが,これはヒトによって個人差があるのだと思います.

本来,ヒトの身体にはアルコールは流れていないので,アルコールを飲んだときに陽気になったり赤くなったりっていうのが,「異常事態」を示すサインなんですが,アルコール依存症のヒトには,酒が入っている状態が「普通」で,酒が切れたら「異常事態」になる,っていう逆転現象が起きています.だから,依存症を自覚したら,その逆転を元に戻す作業が必要ってわけです.

◆減酒じゃなくて禁酒である理由

上で言ったように,アルコール依存症が再度酒を口にすれば,それから二週間や三週間は,不快な離脱症状に悩むことになります.たまに,「週に一度だけ」っていうヒトがいますが,例えば,日曜日だけ酒を解禁すると,月曜から土曜までは離脱症状が現れたまま生活して,日曜に飲んで,また次の月曜から土曜までは離脱症状のまま生活・・・っていうループになる.つまり,常に離脱症状に悩んだまま延々と活きていくことになります.だから,酒をやめるなら完全断酒しないと,離脱症状の苦しみからは逃れられない.逆に週一で飲むくらいなら,毎日飲んだほうがよっぽどハッピーでいられますよね.

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2009/02/20 21:28 | Comments(0) | TrackBack(0) | アルコール依存症を考える
【不定期連載・アルコール依存症とわたし】依存症とメディケーション
過去ログ.1~3まで.

さて,アルコール依存症に治療薬は無い.

・・・って書くとここで記事が終わってしまうので,実体験をもとに,アルコール依存症に関連するメディケーション(投薬とか治療とか)に関して記事を書く.ただし,この記事は個人的な体験談なので参考にとどめ,実際の処方,服用は最寄のアルコール外来の医師の指示に従ってください.

アルコール依存症自体を治す,つまり身体がすっかりアルコール漬けになって身体依存と呼ばれる状態になったものを,元に戻すための薬は今のところ存在しない.一度形成された身体依存は,治癒しない不可逆性のもので,離脱症状の様々な不快から逃れるには禁酒するしか術はない.ただ,離脱症状に伴う様々な症状を緩和する薬と,酒を飲めなくする薬というのは存在する.

【抗酒剤】
この薬は,アセトアルデヒド分解酵素の働きをブロックする.ご存知のように,体内のアルコールはアセトアルデヒドなる有毒物質に分解され,さらに水と一酸化炭素に分解されるが,このアセトアルデヒドの分解が行われなければ,いつまでも身体に有毒物質が滞在することになり,頭痛や悪心,気持ち悪さが続くようになる.お酒を飲めないヒトっていうのは,このアセトアルデヒドを分解するための酵素がもともと少ないヒト,アル中になるようなヒトはたいていアセトアルデヒド分解効率が良く,あまり二日酔いになったり吐いたりしないのは有名だ.つまり抗酒剤は,アセトアルデヒドを分解させないことで,人工的に「酒が飲めないヒト」の状態を作り出す.だから,服用していてアルコールを飲めば気持ち悪いし,時には死に至ることもある.

【睡眠薬】
アルコールをやめて一番悩ましいのは夜眠れないことだ.それもそのはずで,何年間もアルコールによって強制的に眠りにつく(というか意識を失う)ことを続けていれば,体内の自律神経系はとっくにおかしくなっているので,正常に眠ることはできない.私は,飲酒をやめて2週間くらいは,入眠困難な状態になる.だからその間は,睡眠薬の手助けを借りるのがいい.副作用としては,信じられないかもしれないけど,睡眠薬を飲む習慣をつけると,かえって不眠症になるってことだ.だから,あまり長期に服用することはお勧めしない.それと,ある種の睡眠薬では,憂鬱になる副作用を経験したことがある.だから,ワタシは長くて二週間程度しか服用しない.

【精神安定剤】
離脱症状の不愉快,イライラ,絶望感を感じる場合には,精神安定剤を服用することができる.精神安定剤は,効き目の軽いものからしっかりしたものまで,複数種類存在するし,どれがいいか,ってことは医師に指示を仰ぐ.私は,軽めのドグマチールとセルシンというのを処方された.服用中は,イライラした気分を抑えることができる.副作用は,ワタシの場合は性欲減退が著しくて,三ヶ月くらい自慰をできなかった時期がある.

全体的に最近の精神科の薬は著しい副作用もなくて,飲みやすいものだと思っている.ただ,正直副作用の無い薬なんて存在しないので,必ず何かしらの副作用はあると思ったほうがいい.服用に際して心配な点は医師に相談すること.


2009/02/14 19:46 | Comments(0) | TrackBack(0) | アルコール依存症を考える
【不定期連載・アルコール依存症とわたし】飲んでもいいのか
過去の記事
http://simonomi.blog.shinobi.jp/Category/8/


◆連続飲酒

依存症の連続飲酒っていうのは,アルコール依存の人に良く見られる事例で,一度飲み始めると止まらなくてガーっと飲んで,数時間意識を失って,起きたらまた飲んで,また意識を失って・・・っていう状態を続けてしまうこと.こうなると,仕事に行けなくなったりして社会生活に大きな支障が出る.4リットル入りの大五郎なんかは,こういう人御用達なんだと思う.4リットルならなかなか切らすこともないから.

ここまで進んで無くても,朝,身体が震えたり緊張するからつい一杯飲んでから出社してしまうOLさんとか,会社の机にウイスキーが隠れてて4時過ぎるとちょろちょろ舐めてしまうお父さんなんかは,立派に連続飲酒手前になってると思うので注意が必要.

よく,アル中を描写するときに朝から酒の匂いがする人っていうのはこの状態になっている人なんだろう.

◆アルコール依存症は治るのか?

残念ながら,アルコール依存症に一度なってしまったら治ることはなく,一度形成された身体依存を元の状態に戻すことはできないそうだ.だから,半年禁酒したから,酒を適量でやめられる体になった,っていう事例はあんまりなくて,半年依存したあとでも,2杯のビールを飲めばまた元のように大量な飲酒をいつでも開始することができる.開始することができるというより,2杯のビールを飲めばそれでやめられるわけもなく,多分そっから一晩でも飲み続けてしまうでしょう.

そして,アルコール依存症は進行性のビョーキなので,飲めば飲むだけ進むもので,禁酒によって後退することはない.半年なり一年なり禁酒してもその後また飲み始めてしまえばそっから症状はさらに進んでゆく.だから,何年禁酒したから綺麗な身体になったっていうことは無い.その間依存症の進行が止まっていた,っていうだけのこと.

◆依存症を認識したのに酒を飲むのはアリなのか.

一般的に依存症になってしまったら一生禁酒する,っていうのが決まり.病院でも自助グループでもそう言われる.例えば虫の幻覚を見てしまった人が虫を見ないようにするには飲まない以外に方法は無いし,酒乱で家族やお友達に暴力を振るうような癖のある人が,二度と暴力を振るわないようにするには飲むべきではない.私の場合は基本的に飲まないんだけれど,今のところ離脱症状は発狂するほど怖いものではなくて,そう理解しておけば十分受け入れることができる程度なので,来るべき離脱症状を想定して,進行する依存症の程度を覚悟して適量飲むっていうところで落ち着いていると思う.

◆多くの,飲んじゃいけない人っていうのは,上の連続飲酒の状態になって社会生活が送れなくなった人,もしくは酒乱傾向があって暴れて物を壊したり他人に危害を加える人,離脱症状の憂鬱から自殺しようとする人,離脱症状の恐ろしさから発狂寸前になる,または発狂してしまう人,など,大きなくくりで言うと社会生活が送れなくなった人で,そういう人たちは暫く病院に入院することにもなる.じゃあ,そこまで行ってない軽度の人なら依存症を自覚しながらでも飲んでいいのか,っていう問題があるんだけど,飲み続ければ遠くない未来に上のいずれかの状態に進行してゆくことは明らかなので,できるだけアルコール依存の進行を遅くする,止める,っていう努力が必要なんだと思う.三日間禁酒した,みたいなことを言う人がいるけれど,それは三日分身体が綺麗になったってことではなくて,三日間進行が止まった,と考える.

2009/02/01 07:55 | Comments(0) | TrackBack(0) | アルコール依存症を考える
【不定期連載・アルコール依存症とわたし】怖い離脱症状
アルコールの離脱症状について前回書いた.まだ未読だったら出来れば前回から読んでね.

辛い離脱症状を何とかするには,一杯のビールを飲むこと.不快,震え,妄想,とかの不快な症状はビール一杯で霧散する.無事血液中にアルコールの入った"正常"な状態に戻るからだ.

こうして,酒が切れて→飲んで→切れて→飲んで,を繰り返していると,身体の依存はどんどn強くなってゆき,これまでと同量のアルコールでは満足しなくなり,ほんの少しずつ酒量は増加していく.

自分自身,アルコール依存症っていうのは朝から酒臭い人っていうイメージを長いこと持っていたのだけれど,実はそれは依存症の末期症状の「連続飲酒」っていう状態であって,丁度アルコールがすっかり分解される翌日の夜にビールを一杯飲みたくなるのも身体依存のせいだと知ったのは後々のことだ.

話を戻して,私の実際に体験した離脱症状のいろいろを書いてみると,

軽度なものは
-被害妄想
-聴覚過敏
-周囲の人への由来のない怒り
-軽度の不眠
-緊張,冷や汗

重度なものは
-手の震え
-幻聴
-妄想,恐怖
-身体の浮遊感
-重度の不眠

そのほかにもまだ私が体験していない怖ーい症状はいろいろあるんだけど,そういうのはGoogleさんにお任せするとして,実体験としては上のようなものだった.

一番ひどかった体験は,昨年の夏頃の話,いつものように記憶を無くすまで飲んで,翌日,まだ少し酔った状態でぶらぶら映画館へゆき,丁度かかってた少し怖い映画「ダークナイト」を見ていたときのこと.映画が始まって程なくして離脱症状がやってきた.

とにかく,映画の音響が大音量で脳みそに響いてしまって,それだけで恐怖.だって,Sex and the cityの予告編の時点で泣きそうに怖いのだ.

本編が始まると,音が怖いのに加えて高いところから俯瞰したような映像が続いたのと,ちょっとグロい場面があったせいで,すぐにでも奇声を上げて逃げ出したかったのに,座席は丁度列の真ん中あたりで,両側にはみっちりと人が詰まっていたので,逃げたいのに逃げられないことで閉所恐怖が増幅されて,観劇20分でもう見られないと判断した.

劇場を出ればよかったのだけれど立ち上がったら気を失ってしまいそうで,座っているしかないと思って仕方なく,両耳にイヤホンを入れて,なるべく音を聞かないようにしてずっと下を向いてスクリーンを見ないように2時間ばかり過ごした.その間全身は冷や汗でびっしょりで,ぶるぶる震えていた.

私は決して怖い映画が駄目な人間ではなくてむしろ好んで見るタイプだったので,あの辛い二時間半はショックで,今でもダークナイトのポスターを見るだけでちょっと気分が悪くなってしまう.

帰りの電車の駅では恐怖と非現実感で身体が震えて直立できずに床にしゃがんでいたけれど,そのとき思ったのは自分が実は昨日の時点で死んでいて,今は霊魂として新宿三丁目の駅を浮遊しているに過ぎないのだ,という荒唐無稽な妄想.死んでいるのなら電車に飛び込んでも二度は死なないので試しに線路に飛び込んでみようかと思い初める始末.

さすがに馬鹿げているよと思いながら電車に乗ったけど,都営線には女装のおじさんがふたり寄りそって腰掛けていて,これも幻覚なのかもしれないと思ってひたすらガン見してしまった.相手は不愉快だったと思う.

その日は飲まないと決めていたがとにかく眠ってしまいたい一心でビールを二本買って飲んだら,なんとまぁ気持ち悪さも身体の震えも妄想もすっきり霧散して,あぁこれは噂に聞いてたアル中かも・・・ってググってみたらビンゴだった.忘れもしない北京オリンピックの閉会式の日.その日から禁酒を始めた.

2009/01/21 20:45 | Comments(0) | TrackBack(0) | アルコール依存症を考える
【不定期連載・アルコール依存症とわたし】離脱症状とアルコール依存症
この週末はだいぶべたべたと酒飲んだせいで,今日は離脱症状(通称リダッツー)で若干辛かった.

それで,そろそろブログにもこの半年間のアルコール依存に関する勉強のあれこれも書いてみようかと思った次第.ちなみに今は素面です.

【不定期連載・アルコール依存とわたし】

アル中,って自嘲的に言ったりすることもあるんだけれど正式にはアルコール依存症というのだと思う.

私がアル中って言うと,「でも飲んでるじゃん?」とか「本当は違うんでしょ?」という反応をされるのが殆どなんだけど,結構誤解されることが多い.

アルコール依存症っていうのは,「飲んだらぶっ倒れて救急車」みたいなものじゃなく,「酒が切れると不快になってくる症状」のことを言う.前者は急性アルコール中毒で,後者がアルコール依存症.

具体的には,私の場合は,飲酒した翌日の15時以降くらいから段々聴覚過敏とか被害妄想なんかの不快な症状が現れてくる.ビール一本のアルコールは,すぐに醒めるけど実際には完全に解毒するには24時間かかるそうなので,血中アルコール濃度が丁度薄まってくる頃に不愉快になってくる.これは,アルコールの退薬症状なのだけれど禁断症状とか離脱症状という.

離脱症状は,人によっても,重症度によっても様々なんだけど,私の場合は聴覚過敏になって,あらゆる物音が音量をマックスにして迫ってくる感じがしてしまって正直仕事どころではなくなってしまう.普段は気にならない電話の音にいちいちびっくりしたりする.あとは,不機嫌になって他人の些細な言葉や態度に腹をたてたり,被害妄想的に敵意を持ったりするのと,逆に妙にメランコリックになったりすることも.この離脱症状はひどいのになると,虫が這ってる幻覚を見たり,悪口を言われる幻聴を聞いたり,文字が書けないほど身体が震えたりする.

つまり,普通の人がアルコールが抜けた状態が正常で,アルコールが入ると異状な状態になるのと全く逆で,アルコールが入った状態が正常で,アルコールが抜けてくるといろいろ不快な,異常な状態になってくるのが,アルコール依存の身体依存が出来てしまった証拠.長年,身体からアルコールが抜けない状態を維持すると,この身体依存が形成される.私の場合は,二十代中ごろからちょくちょくアルコールの乱用をしていて,30代くらいから毎日少量~大量の飲酒をして約5年ほどですっかりアルコール依存になった.

ただ,毎日晩酌を楽しむ人の不安を煽るつもりは毛頭なくて,私が割りと速く依存症になったのはいろいろ理由があると思う.

私がアルコール依存になったのは,5年間毎日飲酒した,っていうだけじゃなくて,元々アルコールには弱いほうなのにアルコールが好きでガンガン飲んでたというのもあるし,元々メンタルが弱くて,不眠症になったり一時ノイローゼになったりしていたのもあるし,一時期,増量の睡眠薬とアルコールをちゃんぽんに飲んで意識を失う遊びに嵌った,っていうのもあって,普通の健全にお酒を飲む人がそう簡単に依存になるとも思わない.私の場合は,ストレスに弱かったり不眠症だから酒に逃げたのか,酒に逃げたから不眠症になったのか,はたまた相乗効果なのか,わかんないっていう事情もあるのだ.

今日はこのくらいで.次回はもしあれば,離脱症状のあれこれについて書きます.
今後のよこく
-離脱症状のあれこれ
-アルコール依存て治るの?
-依存症の人は呑んでもいいの?
-依存症になったら

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こういう辛気臭いことを書こうと思ってしまったのもまた離脱症状の一症状なのかもしれないし.

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ぜんぜん話題変わるんだけど,今月のHanakoの特集はさ,「東京いい男カタログ82人」だよ?すっごい欲しいんだけど恥ずかしくて買えないの.シャイだし.



82名のいい男が待ってます,だって(涙

2009/01/19 20:12 | Comments(0) | TrackBack(0) | アルコール依存症を考える

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