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2024/03/19 18:06 |
浅川マキの曲名が微妙に覚えづらい理由。
 浅川マキの曲名が微妙に覚えづらい理由。
 
1) 過去の曲をアルバムタイトルにすることが多い。
 
2) 特に90年代のオリジナルアルバムでは、セルフカバーが多い。そして、それが明記されていない。
 
3) 似た曲名が多い。
 
4) 同一曲名に(Ⅱ)(Ⅲ)などをつけて、続編が録音されることが多い。
 
5)ライブ録音が多い。
 
例をあげますと。
 
1) 過去の曲をアルバムタイトルにすることが多い。
 
72年の『ブルースピリットブルース』収録の『灯ともし頃』が、76年のアルバムタイトルになっているのを皮切りに、『アメリカの夜』『夜のカーニバル』『こんな風に過ぎて行くのなら』などなど。
 
2) 特に90年代のオリジナルアルバムでは、セルフカバーが多い。そして、それが明記されていない。
 
一番印象的なのは、『アメリカの夜』収録の『アメリカの夜』が、『NOTHING AT ALL TO LOSE』に収録されていること。そのほかにも、ざっと数えただけで30曲くらいのセルフカバーがある様子。
 
3) 似た曲名が多い。
 
夜…男…女…あの男…
 
4) 同一曲名に(Ⅱ)(Ⅲ)などをつけて、続編が録音されることが多い。
 
向こう側の憂鬱、向こう側の憂鬱(Ⅱ)、向こう側の憂鬱(Ⅲ)などなど。
 
5)ライブ録音が多い。
 
ライブアルバムだけで5枚、その他にも裏窓に含まれるライブ録音など。
 
こういうところ、ビリーホリディの録音みたいな風情があります。手元に、浅川マキハンドブックを持っていないと、録音の管理がうまくできない。
 
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2010/02/09 23:47 | Comments(3) | TrackBack() | 浅川マキ
浅川マキのアルバムリスト
 自分のためのメモのつもりで、浅川マキのアルバムリストを作りました。
 
持っているアルバムは自分の感想。持ってないアルバムは、インターネット上のレビューやベスト盤収録の曲から得たインプレッションを基にコメントを書いてます。
 
(凡例)□持ってるアルバム ■持ってないアルバム ★■是非聴きたいアルバム
 
□ 浅川マキの世界 (1970年)
多分一番有名な、寺山修司のバックアップによるデビュー作。歌詞が秀逸。『愛さないの愛せないの』で、しっとり濡れた歌唱がなんとも名曲だと思う。
 
■ MAKI II (1971年)
前作よりも音楽的に進化してる。『ゴビンダ』『私が娼婦になったら』『花いちもんめ』のモダンさがかっこいい。上記の曲はDarkness1~4でも聴くことができる。『朝日のあたる家』がはじめて収録されている。
 
■ MAKI LIVE (1972年)
ロッドスチュアートの『ガソリンアレイ』収録。
 
★■ ブルー・スピリット・ブルース (1972年)
萩原信義、山下洋輔らと作ったアルバム。奇妙な果実、その後も長く歌われるハスリンダンを収録。未聴。未CD化。
 
□ 裏窓(1973年)
『こんな風に過ぎて行くのなら』『裏窓』『ロンサム・ロード』など名曲多し。個人的に一番は『町の酒場で』。
 
■ MAKI VI (1974年)
山下洋輔作曲による曲を多く収録しているみたい。『港町』、『今夜はおしまい』収録。
 
★■ 灯ともし頃 (1976年)
『それはスポットライトではない』収録。あとは、『夜』が初出。
 
■ 流れを渡る (1977年)
『わたしのブギウギ』収録。
 
□ 浅川マキ・ライヴ・夜 (1978年)
マキも、観客も、ゲストの泉谷しげるなんかも、皆元気がいいライブアルバム。オープニング、ファンキーな『町』がいい!あとは、小粋な『難破ブルース』ついつい踊り出しそうになる。
 
■ 寂しい日々 (1978年)
『ナイロン・カバーリング』収録。
 
□ ONE (1980年)
山下洋輔色が強い。ジャズアルバム。マキの声も良く出ている。一番好きなほうのアルバム。『午後』がいい。『都会に雨が降る頃』は後々歌い継がれている名曲。
 
■ ふと、或る夜、生き物みたいに歩いていたので、演奏家たちのOKをもらった (1981年)
ライブ録音集。
 
★■ マイ・マン (1982年)
渋谷毅、本田俊之参加。昔の曲のセルフカバーが多い。企画ものアルバムなのかな。このアルバムに収録された『夜』は、ダークネスⅠの二枚目に収録されているものと思うけれど、マキの声はすごくいい。聴きたいアルバム。東芝さんCD化してください。
 
□ CAT NAP (1982年)
近藤等則プロデュース。前衛的なアルバム。ロック、スカ、パンクなどの音楽の中でマキが歌う。名曲『暗い眼をした女優』収録。『むかし』の憂鬱がいい。
 
★■ WHO'S KNOCKING ON MY DOOR (1983年)
後藤次利プロデュース。DVDの幻の男たち収録の『霧に潜む』はこのアルバムにオリジナルが収録されている。CD化されていない。
 
■ 幻の男たち (1983年)
本田俊之とのDUOシリーズ第一弾。全曲が新曲。
 
■ Selected Album by MAKI (初ベスト・アルバム+浅川マキ:語り新録)(1983年)
語り新録 ←に心引かれる。
 
□ SOME YEARS PARST (1985年)
山内テツが大きくフューチャーされている。名曲『ワルツに抱かれて』収録。『ダンサー』での語りが、セクセィ。
 
■ ちょっと長い関係のブルース (1985年)
渋谷毅とのDUO。DUOシリーズのひとつ。過去の曲の再録音が多い。セントジェームス病院と、夜の再録音が聴きたい。
 
□ アメリカの夜 (1986年)
本田俊之プロデュースのモダンなアルバム。『アメリカの夜』、『ふたりは風景』、『Posession Obsession』が名曲。『深い一泊』は思わず口ずさむ歩くテンポの歌。好きなアルバム。
 
□ こぼれる黄金の砂 -What it be like- (1987年)
冒頭から派手なホーンセクションが響く中マキが怪しく絡む。『憂鬱』の重さは好き。通して聴くとなんとも心地いいアルバム。バランスがいいのだと思う。『あなたのなかを旅したい』のせつなさは最高に好き。それと、ZERO HOUR というのは東京ローズがアナウンスしていた、国軍のプロパガンダ放送のこと。セシルモンロー、ボビーワトソンと共演し、この後のファンク路線のきっかけになっていると思われる。
 
□ UNDERGROUND (1987年)
ボビーワトソンなどルーファスメンバーと作り上げたアルバム。ファンク!ファンク!重いファンクに妖しくセクシーに絡んだり浮遊したりするマキ。なんてかっこいい。クールな『YSムーンライト』夕暮れを感じる『あたしたち』など6曲収録。
 
■ 幻の女たち (1988年)
本田俊之とのDUO第二弾。ジンハウス・ブルース以外は新曲。
 
□ Nothing at all to lose (1988年)
一連のボビーワトソンアルバムの中ではこれが一番好き。見えないカメラ~Tokyo アパートメントの都会的な雰囲気。マキの歌と語りのバランスがいい。『アメリカの夜』の再演奏あり。それと、ⅠからⅢまである『向こう側の憂鬱』は、ここに収録された『向こう側の憂鬱(Ⅱ)』が一番好き。
 
■ 夜のカーニバル (1989年)
80年代の総括的ライブ盤。
 
□ STRANGER'S TOUCH (1990年)
初めて聴いたときは「なんだろうこれ?」と思いました。朗読あり、寸劇あり、つぶやきあり。。今はこれがマキだと思うし、意外と通して聴いたときに一番聴きやすいアルバム。原田芳雄がゲストで台詞を披露してる。オリジナルアルバムだけど昔の曲の再録も含む。
 
□ 浅川マキの世界 CD10枚組BOX 自選作品集 (1990年)
自選作品集『浅川マキの世界』、『裏窓』、『浅川マキ・ライヴ・夜』、『ONE』、『CAT NAP』、『OME YEARS PARST』、『アメリカの夜』、『こぼれる黄金の砂-What it be like-』、『UNDERGROUND』、『Nothing at all to lose』
 
■ BLACK -black に good luck- (1991年)
二枚組みスタジオアルバム。全曲オリジナルだけど、憂愁、少年、のそれぞれの続編を収録している。
 
□ 黒い空間 (1994年)
1992年、文芸座ルピリエ大晦日公演を収録したライブ盤。語りから始まり、語りで終わる。空気感がとてもいい。あまり声は出ていない。Love Timeの録音はなかなか好き。メンバー紹介の明るさが好きです。
 
□ DARKNESS I (1995年)
一枚目は初期の代表曲から。ブルースピリットブルースからの二曲は貴重だと思う。二枚目はジャズミュージシャンと作り上げた曲から選曲。『港町』の豪華バージョンが好きです。
 
□ こんな風に過ぎて行くのなら (1996年)
過去の楽曲の新録音が中心。昔の『裏窓』収録の『あの男が死んだら』の新録収録。一曲目の『今夜はオーライ』からして、一時期に比べてだいぶ声が出ている。
 
□ DARKNESS II (1996年)
一枚目は本田俊之とのDuoを中心とした選曲。『幻の男たち』『幻の女たち』収録の曲はだいたい網羅している。二枚目がBobby Watson人脈との曲を中心とした選曲。二枚目は、80年代のFunkyなマキがよくわかる。こぼれる黄金の砂と、UNDERGROUNDからの選曲。YSムーンライトがお勧め。
 
■ DARKNESS III (1997年)
 
□ 闇のなかに置き去りにして -BLACK に GOOD LUCK- (1998年)
最後のスタジオ録音。ギタリスト土方隆行と作り上げた感じのアルバム。デビューアルバム収録の『愛さないの、愛せないの』の新録を収録している。『向こう側の憂鬱』は、このアルバムにおけるセルフカバーを聴いてはじめて、輪郭が把握できた。
 
□ DARKNESS IV (2007年)
一枚目の初期作品集Vol.3は、『裏窓』を中心にした選曲。ブルーハーツのマーシーがカバーしたガソリンアレイはこれで聴ける。二枚目は、『ブラックにグッドラック』、『CAP NAP』、『マイマン』、『黒い空間』から。個人的には、黒い空間からの二曲の、最近の浅川マキ感をお勧めします。『マイマン』からの『夜』が秀逸。
 
以下のサイトを参考にさせていただきました。
 
 

2010/02/09 23:25 | Comments(0) | TrackBack() | 浅川マキ
浅川マキ関連リンク
 訃報に際して読んだいろいろなウェブサイトをまとめ.
 
「まこりんのわがままなご意見」さんの全曲解説
 
「古書渉猟日誌」さんのブログ記事
 
渋谷毅さんの記事
 
jazztokyo.comの記事
 
山下洋輔さんの談話
 
菊地成孔さんの記事
 
公式WEBサイト
 
訃報
 

2010/01/23 13:53 | Comments(0) | TrackBack() | 浅川マキ
浅川マキのこと
浅川マキのこと

17日のこと,浅川マキの訃報がTwitterで流れて,午後になってから,主要な新聞社も訃報を伝え始めた.

その名前は,私が十代だった80年代当時にもたまーに音楽雑誌に出たり,多感な時期に読んでた栗本薫の小説にもあったので,既に生ける伝説になってた.

いつか聴いてみたいななんて思いつつ,なかなかCDも売ってなかった(その頃は丁度レコードからCDへの過渡期で,急にレコードを売る店が減っていた80年代の終り)ために,願いかなわず.

高校に入って私はCDショップでアルバイトをはじめて,棚の上におかれた骨壷みたいなCDのボックスセット,それは真っ黒でなんだか不吉な物体に見えたのだけれど,よく見たら浅川マキ自選作品集,10枚組みの「浅川マキの世界」だった.

高校生のアルバイトには\20,000のボックスセットは高い買い物だったのだけれど,多少の社員割引が効いたので購入したのが,浅川マキの音楽との出会いだった.

一番最近のUNDERGROUNDというアルバムから聴きはじめて,ボビーワトソンなんかの黒人ベテランミュージシャンが奏でるタイトなサウンドの中で自由に言葉を発するそのスタイルは,これまでに一度も聴いたことのない音楽.まさに異質で,すぐに愛聴しはじめたわけじゃない.

昭和の裏通りの酒場みたいな先入観ともちょっと違ってた.そういう装飾のいらない,ただそれは,浅川マキっていう存在だった.

高校を卒業して日本を出るときに,気にいった数枚のアルバムをテープに録音して持ち出した.その中では,都会に雨が降る頃,午後,裏窓,町の酒場で,なんかを良く聴いていた.

何年もたって,すっかり浅川マキを聴く生活になってから,偶然見つけた浅川マキの公式サイト.そこで大晦日公演が行われることを知り,はじめて新宿Pit Innにライブを見に行ったのは2000年代になってからのこと.舞台の彼女は黒い髪とドレス,大きなサングラスで,やっぱり浅川マキだった.

CDではわからなかった豊かな声量に驚いたのと,開演前に楽屋から聞こえてくる豪快な笑い声が印象的だった.

結局,三回大晦日の公演を見に行って,最後に行ったのは2007年だったと思う.

昨年末(2009年)にも大晦日公演があり,2010年1月15日-17日までの名古屋3days公演のさなかの客死.

歌えなくなって病院に寝たきりの余生を送るよりも,歌いながらフッといなくなるような死のほうが浅川マキらしいのかな,とか思ったり.

今は彼女の残したいろんな言葉,音楽.それらはミステリアスで私には理解できないものも多いのだけれど,それをあれこれ考えてみるのが楽しい.

浅川マキ 都会に雨が降る頃



2010/01/23 13:40 | Comments(0) | TrackBack() | 浅川マキ
訃報リンク集
読売
 http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20100118-OYT1T01414.htm

読売
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20100118-OYT1T00666.htm

読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20100118-OYT1T00823.htm

毎日
http://mainichi.jp/enta/music/news/20100118k0000e040077000c.html

朝日
http://www.asahi.com/obituaries/update/0118/TKY201001180177.html

ナタリー
http://natalie.mu/news/show/id/26466

産経
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100118/tnr1001181355007-n1.htm

財経新聞
http://www.zaikei.co.jp/article/biznews/100117/42970.html

時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010011800328

47
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010011801000378.html

47
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010011801000383.html

日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20100118-586957.html


2010/01/19 04:16 | Comments(0) | TrackBack() | 浅川マキ

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