真面目な意見はこちらでごらんいただくとして,ちょっと感傷的に感想を述べます.

014s
生まれてきてすみませんと言ったのがどこの誰だったか忘れてしまったが,生まれてきてはいけなかったヒトなんて居ない.その証拠に,「生まれてきてすみません」という台詞だけは何十年も生きているのだ.
犯罪者は法で裁かれるべきだけど,犯罪者だって母の唯一の息子であり,息子の唯一の父親であるっていう真実は重い.妻の唯一の夫でもあるかもしれない.
今,日本で年間三万人の自殺者がいる.一日に100人が自分で死を選んでるっていうことだ.誰にも悼まれない死っていうのがあるとは思わない.たとえ,職場で除け者だろうと,犯罪者だろうと,友達も恋人も居なかろうと,ひとりきりっていうことは無くて,必ず両親と祖父母が計6人いるわけだし,さらに,たとえ肉親が皆他界していたって,勘当されていたって,その体験を語ることによって救われるヒトは幾らでもいるのだ.だから,天涯孤独の天邪鬼で嫌われ者だって一人きり死んでゆく必要はなくて,その体験を喋り,書き,伝えればいいと思う.その体験を語ることで救われるヒトは幾らでもいる.その意味で,「生まれてきてはいけなかったヒトなんて一人もいない」
そんなことを思ったのは,2/22放映のNHKスペシャル『うつ病治療の実態ルポ』を見たからだ.
重度のうつ病患者の38歳の男性はこんなことを言っていた.「今,生きているとは言えない.ただ,死んでないというだけ」.そんな悲しい台詞は珍しいことではなく,そのプレッシャーに耐えかねて自ら命を絶つヒトが一日に100人.もしかしたら隣人だって,その台詞を呟いているのかもしれない世の中だ.
今,ゲイのヒトのブログをたくさん見ている中で,「鬱病の俺のブログ」みたいな,鬱病を前面に出したブログが多いのが気になってた.それと,過去の彼氏と神奈川に住んでいた頃の友人はいつも向精神薬を服用していたし,ある友達は一時期閉鎖病棟に行っていたし,ほかならぬワタシだって一時期向精神薬を飲んでいたことがあるんだった!
精神の不調とセクシャリティやマイノリティを関連付けることはワタシはしたくない.それは外部に言い訳を求めているだけだと思うからだ.精神の不調はセクシャリティ,性別,年齢に関係なく現れるものだと思ってる.
この番組の主旨は,今,精神のバランスを崩すヒトが多い中で,心療内科の開業ブームになっている.そして,メンタルケアの専門家でないインスタント精神科医が椅子と机だけで低いコストで開業して,過剰な投薬をするせいで,本来の「うつ病」ではなく,向精神薬の副作用としての「患者」を量産している,っていう告発だった.
目先の利益を追求する医師が誤った診断をすることで,さらに新しい病人を作り,さらに投薬してクライアントを量産して,最終的にクライアント(=患者)を死に追いやる,って言う構図はあまりにも無慈悲,無意味だ.20年後の日本には労働力はあるのか,労働力の無い国が国として成り立つのか?という疑問を大いに考えさせられた.
悲しいことに,鬱病の当事者はそんなことさえ知らずに,判断する気力さえなく,ただ沈黙した羊みたいに医師のくれる薬に望みを託して日々錠剤を飲み込んでいるのだ.だから,もしこれを読んだうつ病に悩むヒトがいたら,一旦薬をやめるっていう選択肢を考えてほしい.今,杏林大学で投薬をやめる治療を始めている先生がいる(杏林大学保健学部,田島治教授)(※文末に注意書きをしました).そして,身近にうつ病に悩むヒトがいるときは,生まれてきてはいけなかったヒトなんて誰も居ない,っていうことを,貴兄自身の言葉で説明してもらいたいって思う.
言いたいことの7割くらいを言うことができました.読んで下さって有難うございます.うつ病を考えることは日本の未来と自分達の未来を考えることに繋がると思っています.ちょっとでも役に立った,と思ってくださった方はクリックをお願いします.
↓

(※注意)杏林大学田島教授から,これ以上診察をすることが物理的に不可能な旨,本日付で告知がされていました.でも,投薬をやめるという選択肢をかかりつけの医師に提案することは無駄じゃないと思います.
杏林大学からの告知
http://www.kyorin-u.ac.jp/cn/html/kyorin/00003/200902251/index.html
<関連リンク>
NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090222.html
番組の感想(By Me)
再放送の希望はNHKスペシャルサイト内「感想・お問い合わせ」にて
http://www.nhk.or.jp/special/index.html
今日のミュージック

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生まれてきてすみませんと言ったのがどこの誰だったか忘れてしまったが,生まれてきてはいけなかったヒトなんて居ない.その証拠に,「生まれてきてすみません」という台詞だけは何十年も生きているのだ.
犯罪者は法で裁かれるべきだけど,犯罪者だって母の唯一の息子であり,息子の唯一の父親であるっていう真実は重い.妻の唯一の夫でもあるかもしれない.
今,日本で年間三万人の自殺者がいる.一日に100人が自分で死を選んでるっていうことだ.誰にも悼まれない死っていうのがあるとは思わない.たとえ,職場で除け者だろうと,犯罪者だろうと,友達も恋人も居なかろうと,ひとりきりっていうことは無くて,必ず両親と祖父母が計6人いるわけだし,さらに,たとえ肉親が皆他界していたって,勘当されていたって,その体験を語ることによって救われるヒトは幾らでもいるのだ.だから,天涯孤独の天邪鬼で嫌われ者だって一人きり死んでゆく必要はなくて,その体験を喋り,書き,伝えればいいと思う.その体験を語ることで救われるヒトは幾らでもいる.その意味で,「生まれてきてはいけなかったヒトなんて一人もいない」
そんなことを思ったのは,2/22放映のNHKスペシャル『うつ病治療の実態ルポ』を見たからだ.
重度のうつ病患者の38歳の男性はこんなことを言っていた.「今,生きているとは言えない.ただ,死んでないというだけ」.そんな悲しい台詞は珍しいことではなく,そのプレッシャーに耐えかねて自ら命を絶つヒトが一日に100人.もしかしたら隣人だって,その台詞を呟いているのかもしれない世の中だ.
今,ゲイのヒトのブログをたくさん見ている中で,「鬱病の俺のブログ」みたいな,鬱病を前面に出したブログが多いのが気になってた.それと,過去の彼氏と神奈川に住んでいた頃の友人はいつも向精神薬を服用していたし,ある友達は一時期閉鎖病棟に行っていたし,ほかならぬワタシだって一時期向精神薬を飲んでいたことがあるんだった!
精神の不調とセクシャリティやマイノリティを関連付けることはワタシはしたくない.それは外部に言い訳を求めているだけだと思うからだ.精神の不調はセクシャリティ,性別,年齢に関係なく現れるものだと思ってる.
この番組の主旨は,今,精神のバランスを崩すヒトが多い中で,心療内科の開業ブームになっている.そして,メンタルケアの専門家でないインスタント精神科医が椅子と机だけで低いコストで開業して,過剰な投薬をするせいで,本来の「うつ病」ではなく,向精神薬の副作用としての「患者」を量産している,っていう告発だった.
目先の利益を追求する医師が誤った診断をすることで,さらに新しい病人を作り,さらに投薬してクライアントを量産して,最終的にクライアント(=患者)を死に追いやる,って言う構図はあまりにも無慈悲,無意味だ.20年後の日本には労働力はあるのか,労働力の無い国が国として成り立つのか?という疑問を大いに考えさせられた.
悲しいことに,鬱病の当事者はそんなことさえ知らずに,判断する気力さえなく,ただ沈黙した羊みたいに医師のくれる薬に望みを託して日々錠剤を飲み込んでいるのだ.だから,もしこれを読んだうつ病に悩むヒトがいたら,一旦薬をやめるっていう選択肢を考えてほしい.今,杏林大学で投薬をやめる治療を始めている先生がいる(杏林大学保健学部,田島治教授)(※文末に注意書きをしました).そして,身近にうつ病に悩むヒトがいるときは,生まれてきてはいけなかったヒトなんて誰も居ない,っていうことを,貴兄自身の言葉で説明してもらいたいって思う.
言いたいことの7割くらいを言うことができました.読んで下さって有難うございます.うつ病を考えることは日本の未来と自分達の未来を考えることに繋がると思っています.ちょっとでも役に立った,と思ってくださった方はクリックをお願いします.
↓

(※注意)杏林大学田島教授から,これ以上診察をすることが物理的に不可能な旨,本日付で告知がされていました.でも,投薬をやめるという選択肢をかかりつけの医師に提案することは無駄じゃないと思います.
杏林大学からの告知
http://www.kyorin-u.ac.jp/cn/html/kyorin/00003/200902251/index.html
<関連リンク>
NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090222.html
番組の感想(By Me)
再放送の希望はNHKスペシャルサイト内「感想・お問い合わせ」にて
http://www.nhk.or.jp/special/index.html
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