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2020/05/28 07:53 |
青少年ネット規制法のおかしないろいろ
酔ってるのでとりとめが無いけどご勘弁.

いま,青少年ネット規制法っていう変な法律が成立して,そろそろ施行されようとしている.この法律はおおざっぱに言うと,子供の使う携帯電話やパソコンからインターネット上の「悪いサイト」にアクセスできないようにするべし,っていうもの.この,「悪いサイト」っていうのはご承知のとおり出会い系サイトとか,自殺サイトみたいなものだ.

この法律って,にわかに盛り上がってきただけあって突っ込みどころ満載であって,いろんな立場の人がいろんな角度からイロンな異論を述べている.

まず,ヤフーとかマイクロソフト,新聞社など,「情報を提供する側の人々」は,行政が「悪いサイト」を定義するってことは,表現の自由を侵害することになり,情報規制になる,ってことで猛反対した.それを受けて総務大臣は,携帯電話事業者に「フィルタリングはして欲しいけど,健全なサイトは救済してね」っていうトンチキなことを言い出した.それで,最近Mixiのトップにも名前が出ているので気になっている人もいると思うけど,「EMA」っていうコンテンツを審議する第三者機関というのが組織されて,そこがインターネット上の健全サイトなるものを認定することになった.この「EMA」ってのは,「一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構」っていう長ったらしい正式名称なんだけど,その実体はGreeとかドワンゴ,魔法のiランドとか,ようはコンテンツ提供者側の人脈が深く入り込んでいて,第三者機関なんて言ってるが要はコンテンツ提供者側の団体だ.

突っ込みどころっていうのは,

(1)インターネット上の悪い情報って何?
インターネットっていうのは現実世界のようなものなので,すっごくクリーンな場所もあればすっごくダーティな場所もある.それは完全にグラデーションになっているので,綺麗に白と黒にわかれるわけじゃなく,殆どのサイトはグレーってことになる.決して,黒と白に二分できるようなものではない.例えば,このブログだってコメント欄とメールアドレスを使えば見知らぬふたりの出会い系サイトとして利用できるわけだし,そうなるとあらゆる個人ブログなんて,考えようによっては出会い系サイトになりうるってことに.だから,Mixiみたいに弊社は健全です!クリーンです!って言いながらしれっと18歳未満を解禁して今後はしっかり悪いことにも使われてしまいそうなサービスが,黒に近いグレーなはずなのにMixiは健全です,なんて言ってるのを見るとちょっと胸がむかつく.第一,クリーンな人は私はクリーンです,なんて言わないものだし.で,上述の「安全なサイトに太鼓判を押す」役割のEMAは,実際はコミュニティサイト運営者達で構成されているから,幾らでも知らないヒトと連絡を取り合って出会えるコミュニティサイトが安全なサイトだなんていわれている.EMAの理事会にはDeNAの取締役がいるから,自社のサイトを恣意的に安全サイトと認定するなんてお茶の子サイサイだ.それなのに行政は,何にも考えずにEMAが認定したサイトにはフィルタリングしないでね,なんていう寝言を言ってしまう始末.

(2)フィルタリングという解決策は妥当?
上で述べたようにインターネットに垂れ流されている情報は殆どがグレーなもので,白か黒か,なんていう二元論では論じることができない.でも,フィルタリングサービスっていうのは白か黒か,っていう二元論で成立するテクノロジーなので,どうしても白黒に分けなければならない.じゃあ,誰が分けるの?って言ったときに,行政がやると情報統制になっちゃうから,適度な第三者機関を作ろう,って話になるんだけど,コミュニティサイトの運営会社が多く含まれている時点で全然第三者機関じゃない.まぁ,EMAの悪口はおいといて,青少年に自殺サイトとか出会い系サイトを使わせないようにする,って言う目的で,解決策がフィルタリングっていうのが早計なんだ.インターネットには白も黒も無い,でも黒とかグレーに触れさせたくない,っていうんだったら,未成年のインターネット利用を規制すればいいんであって,携帯ではインターネットさせない,家では親の監視下でないとインターネットにアクセスできない,っていうふうにすればいい.

(3)行政が介入するようなもの?
子供にインターネットを使わせない,出会い系サイトを使わせない,なんていうのは,正直親の仕事であって,子供にインターネット機能の無い携帯を持たせるべきだし,家では自室でインターネットさせないべきだし,なんでそういう親の仕事を行政がやろうとしているのか.だから,業界団体には猛反対されるのだし,かっこ悪く何度も総務大臣要請を出したりするのだし,全体的にグダグダなんだな.親の教育が行き届いたちゃんとした子供だったら,出会い系サイトにアクセスできる携帯を持っていても,化粧して男に会いに行って殺されたりしないのに,それを行政のせいにして自分の仕事を放棄している育児できない親が多いんじゃないか?

(4)それでも完全じゃないっていう問題
ネット規制法っていっても子供が出会い系サイトにアクセスすることが一律禁止になるわけではなくて,親の同意がある場合にはフィルタリングを解除できるようになっている.インターネットの利便性や混沌を理解させるためにフィルタリングされたら困る,っていうリベラルな親がいるからだ.だから,子供は親に「フィルタリングで学校のサイトにアクセスできなくなっちゃったから解除して!」って頼めば規制法の適用を免れることになる.それってザルだ.やるなら一律に適用するような気概は無いのかな.それと,携帯でのアクセスを禁止したとしてもネットカフェだって家のパソコンだってあるんだし,子供に完全にインターネットに触れさせない,なんてことは可能なわけがない.それなのに携帯のインターネットアクセスを制限して一件落着,みたいに考える人がいるっていうのが,おかしい.

とにかく,今回のネット規制法に絡んだいろいろは,グダグダすぎてちょっとお話にならないって思ってる.それに,EMAなんていわれても一般の人は何がなんだかちんぷんかんぷんで,名前はおろか成り立ちや意味も知らないように,行政と通信事業者とコンテンツ提供者があたふたしているだけで,消費者不在のまま話が進んでしまっているように見える.
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2009/02/04 23:22 | Comments(0) | TrackBack(0) | 世の中のこと

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