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レギュラーチューニングで見つけられなかったもの
Joni Mitchellのコードっていうと,一流のMusicianでも「難解」とか「超絶テク」とかって言うから,長い間騙されてたんだけど,Joniのすごいのはそのチューニングだけであって,チューニングは確かにわかりづらいかもしれないけど,実際に弾いて見るとじつに簡単なコードを押さえてるんだってことがわかった.

長い間,Joniがどんなコードを押さえてるのか,レギュラーチューニングされたギターで探ってみても見つけられなかったから,私自身「難解なコード」っていう風に理解していたけど,Jonimitchell.comに詳細に解説されているとおりにチューニングしてみたらいとも簡単にあの「難解な」曲が弾けた.

それでいろいろと,文献を読み漁ってみて知ったんだけど,Joniは子供のころにポリオに罹ったせいで指があまり動かないんだって.だから,コードを簡単に押さえられるように独自のチューニングをし始めたんだそうな.

面白いことにその,必要から生じた難解なチューニングが世のミュージシャン達に,あの独特の広がりのあるギタープレイと,名をとどろかすことに至ったっていう.それこそ芸術の生まれるストーリーだな,と暫し感心した.確か,Rolling Stone誌で,今世紀の優れたギタリストTop10くらいにランクされていたような.

優れたミュージシャンがなんでJoniのコードを読み解けなくて,Joniのギタープレイを「難解だ」と言ったのかというと,彼らにはチューニングっていう統一されたプロトコルがあるからだ.日々,メンツの異なるいろんなヒト達とプレイするミュージシャンには,共通の基盤がどうしても必要で,それが楽譜であり,チューニングであるんだろう.

でも譜面を読めない誰かが歌う歌が音楽でないかというとそういうわけじゃなくて,それは確実に音楽になりうる.その実例がJoniMitchellなんだなぁ,ってこと,自分がギターを弾いてみて(しかも弾き始めてから20年経過して)はじめて理解した.セッションするためにチューニングは必要なんだけど,音楽を奏でるためにセッションは要らないっていう心意気.素晴らしい.


ワタシがJoniのコードを見つけるまでの道のりは,15歳でギターをはじめてから実に20年も経ってるんだけど,それはまるで長い階段を上ってやっと2つ目のステージに登ったような気分だ.コードを見つける手助けをしてくれたJonimitchell.comには多大な感謝.インターネットが無ければこんな体験はできなかったと思う.
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2009/04/12 21:33 | Comments(0) | TrackBack(0) | 未選択

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